こんにちは!中小企業のマーケティングパートナーの株式会社TORUSです。
この記事では「売上高と利益率はどっちを優先すべき?どちらが大切なのか?」ということでお伝えします。
会社を経営していると、「売り上げ」と「利益」に関して様々な意見があることに気づきます。
100の会社があれば、100通りの考えがあって問題ないとは思いますが、この記事では私が個人的に考えていることを述べたいなと思います。
また、なぜそのような考えに至っているのかという理由まで詳細に解説しますね。
売り上げと利益はどちらが大事か?

「売り上げ」と「利益」でどちらが大切か?
これは経営者にとって永遠のテーマかもしれません。
経営者が自由に決めるべきことではありますが、私としては明確に「こっち」という意見があるので、それを述べさせていただきます。
「売り上げ」「利益」「利益率」の用語を整理
この記事を理解するためにも、まずはちょっとだけ用語を整理しましょう。
「売り上げ」「利益」「利益率」は、この記事では以下のように定義しておきます。
売上 | 企業が販売する物やサービスによって得た代金 |
---|---|
利益 | 会社にとっての儲け |
利益率 | 売上に対してどれくらいの利益を出せているかの指標 |
利益の中にも「経常利益」や「営業利益」や「純利益」なんかもありますが、ここでは細かいことは無視して、まずは会社の儲けを利益として話を進めていきます。
結論から言えば利益が最も大事
これは私の意見ではありますが、結論から言えば利益が最も大事です。
なぜなら、そもそも会社は利益を生み出すことが目的だから。
平たく言えば、儲けなさい、ということですね。
そして、利益を確保することってとても難しい。
逆に言えば、売り上げはいくらでも操作できるんです。
例えば、仕入れたものをそのまま仕入れた額で売れば、見かけの売り上げはいくらでも増やせる。
しかし、利益を取るには仕入れたものに対して「付加価値」を付け、上乗せした金額で販売する必要がありますよね。
その「付加価値」を会社は考えなければならないし、付加価値を生み出してお客様に提供することこそが会社の存在意義だからです。
会社を永続させるには売り上げじゃなく利益が必要:会社が倒産するときはお金がないとき
利益が重要であることは、会社が倒産するときを考えてみても明らかです。
会社が倒産するときは、会社にお金がなくなったときです。
業績が悪化して赤字になっても、お金さえあれば会社は存続できる。
じゃあ、いざというときのためのお金を確保するためにも、調子がいい時に利益をあげてお金を会社に確保している必要がありますよね。
そのため、会社の中にある程度のお金(借入金ではないお金)が確保できるまでは利益最優先で経営した方がいいと思っています。
例えば、私が経営する会社の例を挙げてみます。
私は基本的に「売り上げが0でも2年は会社を継続できるお金」を常に確保しておくことを優先して経営しています。
どれだけ売り上げがなかったとしても、2年あれば一つの事業を成長させることができるだろうという目算があるため。
お金を確保するには、まずは利益を確保しなければならない。
だからこそ、2年間は経営できるお金が確保できれば、それ以上の利益は先行投資するようにしています。
利益率が低い会社は危ない!ある程度までは利益率を優先

利益が大切なことはわかった。
じゃあ、利益を大きくするためにはどうすればいいのでしょうか?
- 売り上げを上げる
- 利益率を大きくする
利益を大きくするには、この2つの方法があります。
売り上げを上げて利益を大きくする
例えば仮に、利益率10%だったとして。
売り上げ1,000万円であれば利益は100万円ですが、売り上げが1億になれば利益は1,000万円になります。
単純ではありますが、売り上げを上げることで利益の額を大きくすることは可能ですよね。
利益率を大きくして利益を大きくする
では今度は、売り上げが1億円だったとして。
利益率10%なら利益は1,000万円ですが、利益率30%なら利益は3,000万円になります。
同じ売上でも、利益率が大きくなることで利益の額も大きくなります。
最初は利益率を大きくすることを目指す
売り上げを上げても、利益率を大きくしても利益の額が大きくなるなら、どちらでもいいじゃないか。
そう思うかもしれません。
でも私としては、最初は利益率を大きくすることを目指すべきだと考えています。
理由は二つ。
- お客さんが増えるほどトラブルも多くなるから
- 商品の売り上げ規模を大きくすることは比較的簡単だから
お客さんが増えるほどトラブルも多くなる
トラブルの件数は、間違いなくお客さんの数に比例します。
常にトラブルを抱える状況になると、トラブル解決のための人件費が必要になりますし、トラブル解決の担当者は辞めやすいので、新規採用などの負担が大きくなってしまいがち。
人の採用ほど、コストがかかることはないです。
そのため、まずは薄利多売をやめて利益率を大きくすることを考える方がいい。
商品の売り上げ規模を大きくすることは比較的簡単だから
利益率が大きくできたら、その事業の売り上げ規模を上げることに注力すればいいだけです。
0から1を作り出す(利益率の高い事業にする)ことは難しいけど、1を100にすることは比較的簡単です。
逆に、薄利多売をする状況から方針転換するとなると、0から1を作り出すことと同じになってしまうため、かなり難しくなってしまいます。
なので、最初に利益率をあげる事業作りを意識する方がいいです。
最終的には目標となる利益額を得るために逆算して売上高を考える

利益率の高い事業を作ることができれば、あとは逆算で売り上げを考えればいいです。
あくまで企業として重要なのは「利益の額」。
例えば、利益率50%の事業で1億の利益が必要であれば、2億円売り上げれば良い。(税金はとりあえず無視しています)
そのため、ただ単に「今年の売り上げは2億円」という目標を掲げるよりも、
というロジックで逆算することが重要になります。
例えば営業担当の社員であれば、1年間の売り上げを目標とすることが多いかもしれません。
その社員も自分の達成すべき目標の意味がわかりやすいため、モチベーションが高い状況になるかなと思います。
まとめ
この記事では「売上高と利益率はどっちを優先すべき?どちらが大切なのか?」ということでお伝えしました。
あくまでこの考え方は一例ですが、会社を潰さないという視点に立つと、正解に近いんじゃないかなと思います。
肝は「利益率の高い事業を最初に構築すること」ですが、これはインターネットが非常に発達した今は昔ほど難しくないかなと思います。
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