磯の香りの精とも言われている牡蠣は栄養がとても豊かで人気のある食べ物でもあり、近年は養殖も盛んにおこなわれており一年中味わうことができる食べ物でもあります。
それでも美味しい牡蠣に出会ってしまうと、ついついたくさん購入してしまい、どのように調理をしたら良いか悩む時ありませんか?
そんな時は鮮度を保てる保存の仕方を知っていると、無駄なく美味しい牡蠣を長く食べられて、楽しむことができます。
是非殻付き牡蠣、むき身牡蠣を保存する時には参考にしてください。
この記事は、三重ブランドの高級牡蠣「的矢かき」生産の「佐藤養殖場」の監修でお届けします。
佐藤養殖場は、牡蠣におけるプロ中のプロ!
社長の濱地氏は「みえのカキ安心協議会」の副会長もしていらっしゃいます!
牡蠣の保存は必ず冷蔵庫で!
牡蠣は日持ちしない
牡蠣は生モノであるため鮮度がとても大切!
大前提として、できるだけ早く、新鮮なうちに食べきるのが最もオススメです。
それでもどうやっても牡蠣が余ってしまう、食べきれないということもあるでしょう。
では、少しでも長く、安心して美味しく食べるにはどうするのがいいか?
まず、牡蠣は生ものなので日持ちがしません。
安全に食べられる期間は、一般的に水揚げされてから4日間とされており、新鮮で美味しく食べるには保存状態が最も大切です。
常温のまま1時間も置いただけでも気温や室温によって食べるのには、適さない状態になってしまうことがあるので注意が必要です。
殻付き牡蠣や、むき身牡蠣が安全に美味しく少しでも長く食べるために必ず「冷蔵庫」で保管するようにしましょう。
牡蠣は水揚げ加工の後は傷みやすくなるため、基本的には10度以下の冷蔵庫保管で早めに食べるようにし、賞味期限や日数は必ず守ってくださいね。
賞味期限や日数がたっていなくても、臭いや風味が変と感じた場合は、もったいないと思わずにすぐに迷わず捨ててしまいましょう。
殻付き牡蠣の「冷蔵」保管
まず冷蔵庫での保管は、出来れば食材の鮮度を保てる特定低温室、チルド室やパーシャル室などで保存しましょう。
殻付き牡蠣の冷蔵庫での保管日数は購入後3日以内、発送をした場合は到着後2日以内がベスト。
また記載されている賞味期限を必ず守ってくださませ。
以下、殻付き牡蠣の「冷蔵」保管方法です。
殻付き牡蠣の冷蔵保管・準備するもの
- 牡蠣を保存する容器
- キッチンペーパーか新聞紙
- ラップ
殻付き牡蠣の冷蔵保管・保存方法
- 殻付き牡蠣は膨らんでる方を前にして、一つ一つ重ならないように容器に並べる。
- 牡蠣が乾燥しないよう、キッチンペーパーか新聞紙を水で濡らし、殻付き牡蠣の上に乗せる
- 容器の淵から全体にラップをかけます。この時牡蠣が呼吸ができるようにラップをふんわりかけるのがポイントです。
- ラップをかけたら、冷蔵庫の中かチルド室、パーシャル室に保管
むき身牡蠣の「冷蔵」保管
現在ではむき身牡蠣は生食用や加熱用と区別がなく、海水や塩水入りの密閉パックに詰められて販売されているのがほとんどです。
購入する時はむき身牡蠣が生食用か加熱用か確認し、加熱用牡蠣は十分に加熱してから食べてくださいね。
袋に記載されている賞味期限を守り冷蔵庫保管してください。
むき身牡蠣の冷蔵庫保管・準備するもの
- 保存容器
- 保存袋
むき身牡蠣の冷蔵庫保管・「密閉パックの場合」
そのままの状態で冷蔵庫保管でOK
むき身牡蠣の冷蔵庫保管・「密閉パックの牡蠣が残った場合」
- 密閉パックにむき身牡蠣と一緒に入ってる海水、塩水を入れた状態で、袋から海水、塩水が漏れないようにしかっり口を閉じてそのまま冷蔵庫保管
- または、密閉パックにむき身牡蠣と一緒に入ってる海水、塩水をそのまま、別の保存容器か保存袋に移し変えて冷蔵庫保存
むき身牡蠣の冷蔵庫保管・「蜜閉パックの海水・塩水を捨てた場合」
海水と同じ3%の濃度の食塩水を作り、そのなかに牡蠣を入れて冷蔵庫保存。
蜜閉パックを開封したり、密閉パックの中に入ってる海水・塩水を捨ててしまったむき身牡蠣は、冷蔵保存したとしても、あまり日持ちはしません。
できるだけ翌日には食べるようにしてくださいね。
牡蠣を長く保管したいときは「冷凍保存」
ついつい多く買ってしまったり、食べきれない時などには牡蠣の冷凍保存をおすすめします。
冷凍保存なら目安として1ヶ月ほどは保存でき、無駄なく食べることができますよ。
殻付き牡蠣でも簡単に冷凍保存できますのでオススメです。
ただし、やはりどうしても冷凍保存をした牡蠣の風味はどうしても落ちてしまうので、1ヶ月はあくまでも目安となりますので早めに食べきるような心掛けは必要です。
また、生食用で購入した牡蠣でも一度冷凍した牡蠣は生で食べることはできません。
必ず加熱して食べることが最も重要で大切になりなす。
牡蠣は生物ですから、必ず賞味期限は厳重に守ってください
食べた時に風味や匂いが変と感じた時には、迷わず捨ててくださいね。
殻付き牡蠣の「冷凍」保存
殻付きの牡蠣は殻がついたまま冷凍保存が可能です。
冷凍保存する前には殻についてる汚れなどは綺麗にしっかり落としてからの冷凍保存になります。
冷凍保存した牡蠣は生食用であっても必ず十分に加熱してから食べてくださいね。
殻付き牡蠣の冷凍保管・準備するもの
- 手袋
- 冷凍用保存容器か冷凍用フリーザバック
- キッチンペーパー
殻付き牡蠣の冷凍保管・保存方法
- 殻付きの牡蠣は冷凍保存する前に殻についてる汚れ一つずつ水で落としてください。洗うときに素手で汚れを洗い流すと、殻で手を切る恐れがあるので、軍手をはめて汚れを洗い流した方が良いです。
- 水で汚れを洗い流した殻付き牡蠣の殻の水けをキッチンペーパーなどで拭き取る
- 殻に水気が残ったまま冷凍保存すると、霜ができ牡蠣の風味の劣化を生んでしまうので、水気は丁寧に拭き取ってくださいね
- 拭き終わった殻付き牡蠣は、膨らんでる方を下にして一つずつ重ならないように、蜜閉保存容器か蜜閉袋フリザーバックにに並べ冷凍する。
むき身牡蠣の「冷凍」保存
むき身牡蠣は殻付き牡蠣と比べると下処理をしてから冷凍保存する必要があるため、少し手間がかかりますが下処理することで解凍後すぐに活用できます。
下処理をすることで、美味しく食べれますよ。
むき身牡蠣も冷凍後は必ず加熱をし食べてくださいませ。
むき身牡蠣の冷凍手順
むき身牡蠣の冷凍保存・「密閉パックの場合」
密閉パック(ビニール製樹脂袋)で購入された場合、そのまま冷凍庫で保存すると蜜閉め袋の中に入ってる塩水が膨張する恐れがあります。
塩水と牡蠣が8分目程度になるような大きな冷凍用保存容器か、フリーザバックなどに移し替えてから冷凍保存をしてください。
一緒に入ってた塩水も捨てないで牡蠣と一緒に移し変えた容器か保存袋にいれてくださいね。
むき身牡蠣の冷凍保存・「蜜閉されていない場合」
準備する物
- 片栗粉
- キッチンペーパー
- 塩
- ボール
- ラップ
- 冷凍用フリーザバック
- むき身の牡蠣に片栗粉をまぶします。片栗粉の量は牡蠣が少し隠れるくらい、やさしく馴染ませていきます。片栗粉を使い、臭みや滑りを取り除くためです。
- ボールに濃度3%の塩水を準備し牡蠣についてる片栗粉を洗い流します。この時片栗粉が残っていると食あたりになる恐れがありますので、丁寧に片栗粉を洗い流してください。
- きれいに片栗粉を洗い流した牡蠣は、丁寧にキッチンペーパーを使い水分を拭き取り、金属のバットにくっつかない程度に並べ、重ならないように牡蠣を並べてください。並べ終えた牡蠣は1時間冷凍保存します。
- 表面が凍った牡蠣を冷凍庫から一旦取り出し冷凍用ブリザーバックにいれて再び冷凍庫に保存してください。
冷凍牡蠣の「解凍」方法
風味よく冷凍した殻付き牡蠣やむき身牡蠣は、ちゃんとした手順を踏んで解凍することにより、牡蠣の身が縮まないで美味しく食べれます。
賞味期限以内であれば、好きな時に解凍し食べることができるので、楽しみも増えますよね。
牡蠣は冷凍したとしても食中毒はおきますから、冷凍したから食中毒は起きないとは考えないください。
解凍後は、生食用の牡蠣であっても生で食べることはしないで「必ず加熱をしてから」食べてください!
殻付き冷凍牡蠣やむき身冷凍牡蠣の解凍方法については、以下を参考にしてくださいませ。
殻付き牡蠣の「解凍」方法
電子レンジを利用した場合
殻付き牡蠣の冷凍解凍にとても便利なのが、電子レンジになります。
耐熱性のさらに牡蠣をのせてラップをふんわりかけ、500wで4分ほど(牡蠣3つの場合)加熱をします。
次にナイフで牡蠣のからの間に差し込み殻をあけ身を取り出し、取り出し身は塩水で洗い流し、加熱調理をして食べてください。
自然解凍の場合
冷凍した殻付き牡蠣を冷蔵庫にいれ、約8時間〜10時間かけて自然解凍してください。
全ての解凍後は必ず加熱してから食べてくださいね。
むき身牡蠣の「解凍」方法
自然解凍の場合
むき身牡蠣の解凍する時は、そのまま冷蔵庫に移動し自然解凍するおがおすすめです。
流水解凍の場合
時間がなく急いでる時は、袋ごと流水解凍する、もしくは身だけ3%濃度の塩水につけて解凍する方法があります。
どの方法で解凍する場合でも、ポイントは半解凍を心がけること!
全て解凍してしまうとせっかくの牡蠣の旨みが逃げてしまった状態になっちゃいます。
牡蠣の表面だけが溶けて中身の中心が凍っている状態が最高の半解凍です。
その状態が旨みがあり調理しやすい状態でもあります。
また、半解凍の状態で料理酒に漬けておくと、くさみを抑えられます。
必ず殻付き牡蠣と同様必ず加熱をしてから食べてくださいね。
傷んだ牡蠣の見分け方
牡蠣はとても美味しいくて栄養が高く人気がある食べ物ですが、一方で生ものであるため痛みやすい性質があります。
美味しい食べ物であり繊細な食べ物、処理の仕方を間違えると食中毒を引き起こしやすい食べ物でもあります。
傷んだ牡蠣を食べ食中毒を起こさないためにも、傷んだ牡蠣の見分け方は必ず知っておきましょう。
こんな牡蠣は、食べるのはヤメておきましょう!
- 悪臭が漂っている牡蠣
- 弾力がなく、形が崩れて身が溶けている牡蠣
- 光沢がなく黄色くなっている牡蠣
- 蓋が閉まらない殻つき牡蠣
- その他、食べて匂いや味がおかしいと感じる牡蠣
殻付き牡蠣、むき身牡蠣に言えることは、悪臭が漂うのは牡蠣が腐っているので食べずに迷わず捨ててください。
牡蠣が腐ると、とてつもなく悪臭が漂います。
少しでも悪臭がするときには食べずに捨ててください。
また弾力がなかったり、形が崩れ身が溶けていたり、光沢がなく黄色くなっていたりした場合も牡蠣が傷んでる可能性が高いので、そのような時は必ず迷わず捨ててくださいね
殻付き牡蠣でふたが閉まらない時も死んでる場合があるので、食べるのはやめてください。
食べた時に風味や感触がおかしいと感じた場合も、食べるのをやめ捨ててくださいね。
賞味期限以内でも、牡蠣は生ものなので悪くなる場合があります、その時は自分の直感を信じてくださいませ。
まとめ
せっかく購入したりもらったりした美味しい牡蠣。
ある程度の鮮度を維持しながら保存できる方法を知ると、牡蠣を堪能し食べる楽しみが増えますよね。
美味しい牡蠣はちゃんと保存することで、色々なアレンジした料理を楽しめると思います。
しっかりとした保存・調理をして、美味しい牡蠣を安全にたくさん楽しみましょう!
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